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吉首大学

現地調査日:2007/12/25


6.コメント

以下、07/12/25執筆
●吉首市は、湖南省西端にあり湖北省、重慶市、貴州省と境をなす湘西土家族苗族自治州の首府。吉首中心部はそうでもないが、民族色が色濃く残る地域である。自治州には鳳凰古城などの観光地も多いほか、バスで2時間半ほどの張家界には世界遺産もある。

●吉首市自体は人口数十万の小さな地方都市。これといって遊ぶところもない静かな街である。また、省都の長沙までは夜行列車で一晩(1日3便)、バスで7時間(1日3便)と、決して交通の便が良いとはいえない。北京、上海などの大都市に魅力を感じる人にとって、この大学に選ぶ価値はない。

●授業のカリキュラムなどにもこれといった特徴はない。どこにでもあるような授業構成である。

●一見選ぶに値しないような、際立った特長もない田舎町の大学に見えるが、実は寮の仕組みに、恐らく中国全土でもここだけと思われる特徴がある。この大学では2人部屋で中国人学生と暮らせる。

●この大学の留学生寮は1DKの2人部屋である。外国人教師の宿舎にも使われており、いわゆる一般的な留学生寮と同程度の設備である。ここに中国人学生と住むことができる。

●これはこの大学の留学生部が、留学生の語学力向上を狙って行っているもの。中国人学生の中から標準語が比較的きれいな学生を選んでいる。

●特に聴力、会話力の向上を求めて、留学期間中に中国人学生と同室で暮らしたいと考える留学生は少なくない。しかし、それが可能となる大学は例外なく、中国人学生寮に外国人留学生が住める、としている。語学力を向上させたいと思いつつも、2段ベッドが4つ並ぶ住環境に二の足を踏んであきらめる留学生がほとんどである。

●ところがこの大学では、留学生用の寮に中国人学生を住まわせるという逆パターンを取っている。このような大学は私の知る限り、中国全土でこの大学だけである。

●語言生は提携関係にある韓国の大学から毎年数人の団体がやってくるのみ。従来はこの団体と同レベルで無い場合は、5人以上の団体しか受け入れないとしていた。今回の訪問で大学側と交渉し、今後は1人でやってきて、この団体とレベルが合わない場合は、例え1人のためであっても独立した1クラスが開設されることとなった。

●少数民族に興味があるという人を除いては、これといった特長もない小さな街の地味な大学である。しかし、中国人学生と一緒に暮らしたい、でも、中国人学生寮で暮らすのはちょっとキツイ、という留学希望者にとっては、恐らく中国全土で唯一の選択肢といえるだろう。

●なおこの大学は、今まで団体の語言生と、個人の本科生しか受け入れたことが無く、個人の語言生の扱いには慣れていない。恐らくある程度の悪意無き不備は出てくるだろうし、レベル差があるのに別のクラスが開設されないなどといったトラブルが出る可能性は否定できない。それを自分で解決できる自信が無いならば、当たり障りの無い普通の大学を選んだ方が良い。


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